事務局雑感


事務局雑感01(2008/ 9/12〜2010/11/26)       

2017/12/ 8   3.11あの日を忘れない〜東日本大震災の遺児に進学の道を!
2016/ 5/27   横須賀・あなたの町の「おもしろ歴史散歩」No.3
2012/ 3/ 9   ピアノを楽しむ人生
2012/ 2/24   『親と子の教育相談室』 気楽にご利用ください〜グチのお相手いたします
2012/ 2/10   とうとうやって来た少女像
2012/ 1/27   3.11あの日を忘れない 東日本大震災
2012/ 1/13   地域住民の声を生かす公益事業に
2011/12/23   お地蔵さんカンパによる義援金のご報告
2011/12/ 9   楽しく歌いましょう 気分がすっきりします〜会には いつでも入会できます〜
2011/11/25   公益財団法人として一年 特色ある公益事業の創造
2011/11/11   想像力を育む 朗読音楽ライブ〜12月18日開催「クリスマス物語プレゼント」に期待〜
2011/10/28   三浦半島の活断層が危険 地震が迫る 〜10月24日、避難訓練(地震)実施〜
2011/10/14   工房Gの角野さんと仲間たち〜よみがえる三浦焼き〜
2011/ 9/23   魅力的な教養セミナー講師、中屋雅之氏
2011/ 9/ 9   坂本龍馬の愛した女 「お龍」
2011/ 8/26  福島の子どもたちの声に耳を傾けたい
2011/ 8/12   笑顔で子育てをする環境づくりのために 親子リトミックなどを検討中です
2011/ 7/22   夏休み 小学生は…
2011/ 7/ 8   元小学校教師からのメッセージ
2011/ 6/24   原発事故と子どもの未来
2011/ 6/10   横須賀出身の若きジャーナリストと音楽家を応援
2011/ 5/27   「石田泰尚ヴァイオリンコンサート」アンケートより
       〜運営にご理解と協力をいただき感謝いたします〜
2011/ 5/13   もりか絵本原画展えほんができるまで  「ちまちゃんとこくま」の魅力と作家もりかさん
2011/ 4/22   節電のために何ができるか・・・検討するよりまず実行
2011/ 4/ 8   美しきトランペットの響きを東日本被災地へ
今こそ「一人はみんなのために、みんなは一人のために」
2011/ 3/25   東日本大震災により亡くなられた方のご冥福と被害を受けた皆様に心よりお見舞い申し
上げます
2011/ 3/11   横須賀市PTA協議会を紹介します。 〜今こそ、学校・保護者・地域の連携が大切です〜
2011/ 2/25   横須賀市私立幼稚園協会をご紹介します。-子どもたちの笑顔と明るい未来のために-
2011/ 2/11   ますます大切 保護者と教師の連携  〜教育相談事例から〜
2011/ 1/28   絵画を見るのが楽しくなるセミナー  ギリシャ神話にまつわるヨーロッパの名画
2011/ 1/14   人間としての魅力の源泉
2010/12/24   2010年度 新たな公益事業を開催して
2010/12/10   公益財団法人認定は 新たなる出発
 



ピアノを楽しむ人生

 

 月2回、金曜日の午前、5階の会議室からピアノの音が聞こえてきます。昨年12月から始めた当会館主催の「大人のピアノ教室」です。
 ピアノ初めての人、楽譜が読めない人も歓迎します。ピアノを趣味として始めてみたい、子どものころ習っていたがやめてしまい楽しくやれるならもう一度挑戦したい、好きな曲をピアノで弾いてみたいなど、それぞれ希望によりレッスンを行います。この機会に個人レッスンをマイペースで楽しんでいただけたらと思います。
 現在、三人の方が練習しています。ピアノを弾くことはどんな効用があるのでしょうか。手指を使うことで脳に刺激を与え健康にプラス。楽しみを見出すことができる。豊かな感性を育てることができるなどが考えられます。レッスンを受けているお一人の方から次の感想をいただきました。
 「長い間、部屋の隅に眠っている古い電子ピアノを思い出し、ごく気軽な気持でレッスンを希望しました。しかし、昨年12月、ほとんど弾けない自分の指を見て、すぐに自責の念に駆られることになってしまいました。ところが、やさしい先生のご指導により、最初の一曲がなんとか弾けるようになった頃からかはっきりしませんが、一日のどこかでする練習の時間がいつの間にか自分にとってとても大切な楽しい時間に変わってきていることに気が付きました。定年退職後、ずっと怠けていた脳にも良い影響なのか夜の寝つきもスムースになってきました。60も半ばでスタートしたこの手習いがいつまで続けられるか自信ありませんが、今は出来る限り楽しみながらがんばってみたいと思います」
 この感想からも、ピアノは脳の活性化、疲労回復、ストレス解消など健康にもよく生活を楽しく豊かにします。ピアノに挑戦したい方はすぐに実践です。


2012/ 3/ 9




『親と子の教育相談室』 気楽にご利用ください
グチのお相手いたします/一緒に考えましょう

 
 教育会館公益事業である『親と子の教育相談室』に寄せられる相談の内容は、例年同様「いじめ」「不登校」が少ない一方、「子育て」「学校の対応」の二つで半分を占めています。相談者の中心は、相変わらず周囲に相談相手がなく夫や近親の協力・支援が得られずに、一人で悩み苦しんでいる若い母親です。事情から孫を引き取っている、高齢者からの相談も目立ちます。
 保護者にとって、相談しにくい又どこに相談したらよいのかわからないといった内容が多いのが、当相談室の特徴といえるでしょう。電話相談が主ですが、最近では来室も増加しています。
 子どもが学校から持ち帰る『教育相談室』の案内チラシを見て電話をかけてくる方が多いですが、会館ホームページで知った方もいると思われます。時に患者が医師にかかるのに勇気を要するように、相談者も子どもに関する悩みに加えて、相談するか否かを悩んだ末の電話・来室でしょう。
 相談員は、そんな相談者の思いをしっかりと受けとめて、暗く重い声で始まる長時間、そして時に複雑で多岐にわたる話に、じっと耳を傾けます。その悩みや苦しみ・怒りに共感すると共に、同時に話の内容を冷静かつ客観的に把握し分析する、難しい対応が求められます。
 ここで大切にしていることは、先ずは相談者の話をじっくりと「聴く」こと、そしてすぐに相談員が解決方法を示すのではなく(実際には解決方法がすぐに見い出せない事例が多い)、一緒に考えましょうという姿勢です。教員経験や人生経験からのアドバイスや第三者としての見方や考え方等を示して、可能な限り相談者自らが解決の方向性を少しでも探れるようにしています。相談者に冷静さや正確な理解を求めることや、1時間以上に及ぶような相談では、際限が無い程の多くの語りの中から、相談したい内容を具体化させることがポイントとなります。ケースによっては公的な相談機関を紹介しています。
 長時間の相談の最後に、「聞いてもらえて少し気持ちが楽になりました」「子どもをもう少し見守りたいと思います」「親としてもう少し頑張ります」「また相談に乗って下さい」・・・・・と、明るさを少し取り戻したような声で電話が終わると、相談員の気持ちも楽になります。
 「グチのお相手いたします」「一緒に考えましょう」との当『教育相談室』の姿勢が、悩める保護者特に若い母親を支援する上での基本点であるということを、改めて確信しています。身近で気楽な話し相手・相談相手としての役割を引き続き果たしてゆくことが、ますます重要だと感じています。
 この【事務局雑感】をご覧の皆様、周囲に子育て等で悩んでいる方がいましたら、ぜひ教育会館『親と子の教育相談室』の利用をおすすめ下さい。
 <当ホームページ中の「教文研事業(教育相談他)」をご覧ください>

2012/ 2/24




とうとうやって来た少女像

 
 上町の横須賀教育会館から日ノ出町の横須賀三浦教育会館として2002年1月に建設されてから10年が経過します。建設当時から当会館の「平和と子どもの幸せ」を願うシンボル的な彫刻がほしいという声がありました。
 平和を願う像と言うと、広島の平和公園の「原爆の子の像」を思い出します。三脚ドーム型の台座の頂上に折り鶴を捧げ持つ少女のブロンズ像が立ち、平和な未来への夢を託しています。左右の少年少女の像は明るい未来と希望を象徴しています。像の下に置かれた石碑には、「これはぼくらの叫びです これは私たちの祈りです 世界に平和をきずくための」という碑文が刻まれています。塔の内部には、少年少女たちの気持に感動した湯川秀樹博士の筆による「千羽鶴」、「地に空に平和」の文字が彫られた銅鐸を模した鐘がつられ、その下に金色の鶴がつるされ、風鈴式に音がでるようになっています。
 当然のことですが、平和なくして未来に生きる子どもの夢も希望も望めないのは明らかです。平和とは単に戦争のない社会だけではなく、一人ひとりの市民が安心して生活できる社会の実現です。日常的に放射能の恐怖にさらされ、子どもの未来に不安を感じる社会は平和と言えるでしょうか。
 昨年10月、工房G作品展がホワイエで開催され、彫刻・陶芸・アクセサリー・三浦焼き(陶芸)が展示されました。神奈川県初の地元だけの素材で制作した陶芸(三浦焼き)も30年ぶりに展示され好評を博しました。その中に小さな木彫りの少女像があり目を引きました。題は「はじめまして」とあり、純真な子どもの世界を思い制作したそうです。そこで、当会館の「平和と子どもの幸せ」を願うシンボルとして少女像を設置するため寄贈をお願いしました。
 その少女像が1月30日にとうとうやってきました。現在、少女像の台を制作中です。3月1日からの「3.11あの日を忘れない」事業に合わせて設置し「平和と子どもの幸せ」を祈念したいと思います。
 

2012/ 2/!0




3.11あの日を忘れない 東日本大震災

 
 2011年3月11日午後2時46分大地震が発生。大津波が襲い東京電力福島第一原子力発電所の事故が追い打ちをかけ大災害となりました。多くの人の命を奪い住宅や故郷まで破壊してしまいました。今も行方不明者3380人(1月20日現在)行方が分からない子どもを探す親、職を奪われ途方にくれる人、放射性物質による汚染問題や進まない原発保障、遊ぶ場もなく友達のいない仮設住宅の子育てなどが報道されています。被災された方の現実は問題が多方面にわたり想像以上にきびしく深刻です。これが東日本大震災です。
 この三浦半島でも東日本大震災に対し何かしなければと考えている人はたくさんいると思います。当会館として何ができるか考え、3.11東日本大震災を忘れないことを基本に次のことを行うことにしました。
1 パネル展「いわきの記憶3.11あの日を忘れない」
*日 時 3月1日〜24日(日祝は休み)9:00〜17:00
*場 所 横須賀三浦教育会館 *協 力 いわき民報社
・いわき民報社発行の東日本大震災特別写真集「いわきの記憶3.11あの
 日を忘れない」を販売(1300円)一部義援金となります。
・義援金箱を設置し、遺児育英資金として桃・柿育英会に送ります。
・元小学校教師の山下幸子さんが一針一針心を込めて作ったお地蔵さんを
 展示します。希望者に販売し、桃・柿育英会に送付します。
2 3.11あの日を忘れない「須川展也 サックスリサイタル」
*日 時 3月11日(日) 開演14:00
*場 所 横須賀三浦教育会館 問い合わせ824-0683
・チケット代の一部を遺児育英資金として桃・柿育英会に送ります。

 震災遺児は1500人以上になります。厳しい環境の中で不安にかられながら懸命に生活しています。「3.11あの日を忘れない」の事業が、この子らを少しでも励まし支える資金の一部になれば幸いです。

2012/ 1/27





地域住民の声を生かす公益事業に

 
 2012年度事業計画の企画立案を始めました。その基本は公益財団法人横須賀三浦教育会館の特色と地域住民の声を生かすことです。日常的に来館者やアンケートなどから要望と期待が寄せられます。その声をできるだけ生かし具体化したいと考え取り組んでいます。
 その第一が「子育て支援事業」です。近隣には高層マンションが建設され、乳幼児のいる家庭がたくさんあります。「行政」が子育て事業を開催している場所まで乳幼児をベビーカーで連れて行くのは大変で、さらに抽選で当選しなければ参加できないのが実態です。そこで、期待に応えるため4月から2歳児を対象に「親と子のリトミック教室」を開催することとし準備を進めています。暑い夏にも乳幼児の居場所をとの声があり検討課題としています。
 第二は「教育会館ふれあいコンサート」です。出演者と住民の理解と協力により充実し親しまれてきています。近くで演奏者の雰囲気を感じながら聴けるのが当会館ホールの特色です。「この会場が好きです」という方も増えています。今、来年度の出演者を決めるため要請しています。映画「おくりびと」のテーマ曲のソロを担当するなど人気、実力ともに注目を集めている古川展生(チェロ)さんに快諾をいただき11月25日に開催します。古川さんについては、数年前から市民の強い要望がありやっと実現できるという思いです。
 あの東日本大震災から一年が近づいてきました。震災遺児は1500人以上となっています。福島県のいわき民報社は、東日本大震災特別報道写真集「いわきの記憶 3.11あの日を忘れない」を発行しました。いわき民報社の了解をいただき「いわきの記憶 3.11あの日を忘れない」のパネル展(3月1日〜24日)を開催します。同時に、桃・柿育英会の東日本大震災遺児育英資金の趣意書に賛同し義援金箱を設置します。みなさまのご理解と協力をお願いします。
 
   
 

2012/ 1/13





お地蔵さんカンパによる義援金のご報告

 

 悪夢の2011年も終わろうとしています。
 大震災で震災孤児となった子は1500人と聞いています。そして亡くなった学童も数知れず、その中でも石巻市立大川小学校では74人もの児童が犠牲となりました。教職員も犠牲になりました。今、あとで考えれば地震のあと津波が襲うまで30分もあったんだから高所へ逃げることは出来ただろうと思いますが、あまりにも大地震のショックでその判断が出来なかったのだろうと思います。
 どんなに苦しかったろう。どんなに恐ろしかったろうと思うと涙がとめどもなく流れました。そして、鎮魂の何が出来るだろうかと考えました。それがお地蔵さん作りとなりました。夢中でお地蔵さんを作り続けました。可愛いお地蔵さん一体一体に「あの世で幸せになってね」と祈りを込めました。74個を大川小学校に届けたかったのですが、「混乱しているので…」と丁寧ながらお断りされました。
 「どうしたらいい?」と考え、横須賀三浦教育会館に相談したところ、「そのお地蔵さん、山下さんの気持ちに協賛して下さる方に買っていただき、そのお金を義援金として送ろう」とおっしゃって下さったのです。そこで、教育会館で活動するサークルの方に協力いただきあっというまに買っていただけました。その後、最もこの主旨を生かせる桃・柿育英会と言う団体に義援金(3万5千円)として送って下さったのです。私の気持ちが多くの皆様のご協力で生かされたと思いますと感謝で一杯です。ほんとうにありがとうございました。

*上記の報告とお礼は、山下幸子さん(元小学校教師)の東日本大震災に対する思いと行動です。最後に「ひとりの手」の歌詞が掲載されていました。改めて、人としての想像力と行動力の大切さを教えていただきました。ご協力いただいた皆さんに感謝いたします。
   
 

2011/12/23





楽しく歌いましょう 気分がすっきりします
        〜会には いつでも入会できます〜

 
 公益事業の「童謡・愛唱歌を楽しむ会」は、月1回第2土曜日(1回500円)に開催し、先月の11月で50回を迎え5年目に入りました。スタート当時は13人でしたが、昨年から今年にかけては40人前後の方が参加しています。会の目的は、地域の方が、懐かしい歌、思い出の歌を共に歌うことで楽しさや喜びを味わい、日々の過ごし方に元気が出るようにすることです。
 始めの頃は遠慮がちで声の出方がもう少しでしたが、最近は一人ひとりがたっぷり声を出し、簡単な合唱にも取り組めるようになりました。男性も参加するようになり、男声が響くと楽しい雰囲気になります。男性がもう少し多く参加してほしいと期待しています。
 
♪参加者の感想
@カラオケではなくピアノ伴奏で歌えるのが楽しい。
A童謡や学生時代に歌った歌を歌うときは、即座に当時に戻った気分にな
 れるのがいい。
B曲にまつわるエピソードや時代背景を知ることができる。
Cリズム遊びや脳トレーニングゲームも楽しい。
Dカラオケより大勢の方々と声を合わせて歌う方が楽しい。
 
 友だちと連れだって来られる方、一人で参加されている方、年齢も40代から80代の方々までと世代も幅広く、会を重ねるうちに、1か月に1回の出会いでもだんだんうちとけて話が弾みます。終了時には連れ立って笑顔で帰る様子も見られます。
 会を指導しているのは浦崎陽子さん、伴奏は遠藤芙美子さんです。浦崎さんは、「私も会員の皆さんに支えられて、手さぐりながら、勉強する機会をいただき感謝しております。これからも笑顔と歌声と元気づくりのために皆さんと共に楽しみながら頑張ろうという気持ちでおります」と述べています。会を充実させるため、お二人で熱心に研究と練習に励んでいる姿も見られます。「童謡・愛唱歌を楽しむ会」のさらなる発展を期待します。
 
 

2011/12/ 9









公益財団法人として一年 特色ある公益事業の創造

 
 公益法人制度は、約115年ぶりに大改革が行われ2008年12月1日より新制度が施行されました。当会館は2010年11月24日神奈川県知事から公益財団法人として認定され、12月1日より公益財団法人横須賀三浦教育会館として新たなる出発をして一年になります。
 主催事業については、アンケートなどから市民の声を生かしつつ特色ある公益事業にするため創意工夫し改善してきました。
 コンサートの開催は、市民が身近で生の音楽を楽しむ「教育会館ふれあいコンサート」から、子どものときから生の音楽に触れてほしいという願いの「親と子の名曲コンサート」、地元出身の若い音楽家によるコンサートと拡充を図りました。最近は演奏者の息遣いが感じられるこの会場が好きと言う方も増え、世界的なヴァイオリン奏者の徳永二男氏からも評価をいただきました。
 年に4回開催する教養セミナー「やさしく楽しく学ぶキリスト教文化」は、世界の文化、宗教、歴史、地理に精通する中屋雅之氏が映像を使ったテンポのよい説明により好評を得ています。横須賀出身ベルリン在住フリージャナーリストの中村真人氏の「ベルリンの壁は何だったか?」は、豊富な写真と現地で出会った人々の貴重な実話をもとに行われました。参加者も116名と盛況でした。
 その他、アナウンサーグループの朗読スイミーによる朗読音楽ライブ「龍馬が愛した女・お龍」は、お龍が晩年を過ごした横須賀の地で、龍馬や激動の幕末を彷彿させる和楽器演奏と共に語られ魅了しました。工房G展は、彫刻・陶芸(30年ぶりに展示した三浦焼きなど)アクセサリーを展示しました。展示会は市民で賑わい600人以上の市民が鑑賞されました。
 当会館の目的は、三浦半島地区の教育文化の発展に寄与することです。今後も、いっそう特色ある公益事業の創造に取り組み、地域住民に親しまれる教育会館にしていきたいと思います。

 

2011/11/25









想像力を育む 朗読音楽ライブ
〜12月18日開催「クリスマス物語プレゼント」に期待〜

 
 人間は、自分が経験しないことも学び理解することができます。他人の心を思いやり状況を想像する力を持っています。人としての想像力の欠如から他人の命を奪うなどの事件がしばしば報道されています。東日本大震災に関して、政治家が被災者の気持ちに反し、不当な言動をして大臣を辞任しました。何が被災者のためになるか想像力を働かせ被災地に行って懸命にボランティア活動をする人もいます。
  朗読音楽ライブでは、話の流れを想像し、次はどうなるのだろうと想像を膨らませ、豊かな想像力を育みます。昨年の朗読音楽ライブ「かけがえのない命の物語」でも次の感想をいただきました。
「忙しい毎日で一人息子(4)ともゆっくりかかわれない毎日でしたが、二人でゆっくりお話を聞かせていただき、どきどきうるうるしながらお話に引き込まれ大変心が満たされています。「絵」のないお話で息子は分かっているような分かっていないような・・・様子でしたが、日ごろは映像にたより自分で想像する楽しさを感じていないと思いました。これからは、自分でも絵のないお話で息子と向かい合うよう努力したくなりました」
 10月16日開催した朗読音楽ライブ「坂本龍馬が愛した女・お龍」では、長谷川さん松井さんのお龍さんになりきった朗読に魅了され会場は感動に包まれました。「身近でプロの朗読を聴くのは初めて、情景が浮かんでくるようで最後は泣けました」など感想が寄せられました。
  芸術文化は想像力を涵養します。身近で芸術文化にふれるようにすることこそ、市民にとって地域社会にとって想像力を豊かにします。想像力の豊かな市民と地域社会こそ平和で安全な社会を築く基になるのではないでしょうか。12月18日開催の朗読音楽ライブ「クリスマス物語のプレゼント」にご期待ください。アナウンサーグループのスイミーによる朗読は、子どもも大人も楽しむことができます。
 


2011/11/11








三浦半島の活断層が危険 地震が迫る
     〜10月24日、避難訓練(地震)実施〜

 
 東日本大震災の恐ろしさが鮮明に思い出されます。7月11日には、政府の地震調査委員会より、東日本大震災の影響で、三浦半島の3か所の活断層が危険な状態になっているという報告がありました。活断層は武山(横須賀市)、衣笠・北武(横須賀市・葉山町)、断層群南部(三浦市)です。最大でマグニチュード(M)6,7程度の地震が予想され、30年以内に地震が起こる確率が最大11パーセントと評価されました。これには三浦半島の住民も驚いたと思います。
 10月24日、関東近海において震度6以上の地震が発生、大津波警報が発令されたことを想定し地震・津波による避難訓練を実施しました。目的は、地震発生時の人的被害を最小限に留め防災意識を高めることです。具体的には、ホールや会議室を利用する市民がいるため、利用者の安全確保や避難誘導が求められます。館内放送で「その場近くで身体の安全を確保してください」「大津波があるので誘導係りの指示に従って屋上に避難してください」と指示。実施によって、安全ゾーンの確定など課題が明らかになった点があります。
 1981年大幅な見直しを経て改正されたのが現行の新耐震基準です。新耐震基準で建てられた建物であれば倒壊はしないと言われています。当会館は2001年12月に建設。新耐震基準の建物であり海も近いところから、6階の屋上に避難するのが適当と判断し避難場所としました。
 防災システム研究所所長の山村武彦氏は、「地震発生時の安全行動は、地震の小さな揺れを感じた時に心の緊急スイッチを入れ、最悪のシナリオを想定して直ちに転倒落下物から離れること。そして、出入り口を開け避難路を確保し安全ゾーンに移動して揺れが収まるまで待つこと」と述べています。「安全は誰かが与えるものでなく自らが努力してこそ得られるものなのだ」という言葉も教訓にしたいと思います。



2011/10/28








工房Gの角野さんと仲間たち
    〜よみがえる三浦焼き〜

 
 10月に入って工房Gを訪れました。三浦市初声の県道を海よりに入り奥まった所にあります。工房の後ろは小高くなっており、前は畑でサツマイモの葉がしげっていました。小さな山小屋風の建物は豊かな自然に囲まれ、角野さん自慢の窯があり三人の女性が轆轤(ろくろ)を回し製作中でした。木造りの太い梁が目立ち、棚には陶芸や彫刻など素朴な作品が並んでいます。
 三浦市の中学校美術教師だった角野さんは、生徒たちに慕われていました。体育祭での出場者紹介のアナウンスで、「角ジイこと角野先生を先頭に入場です」と言ったときみんながわっと沸いたそうです。そのことがきっかけで角ジイは教師時代の愛称となりました。全力で取り組んだ教師時代を懐かしんで当時の角ジイの愛称を使い工房Gと名づけました。
 工房Gには、中学生から高齢者までいろいろな人がやってきて自分の好きな作品を作ります。「メンバーが好きなことを選択してやる」のが方針です。それぞれが陶芸やアクセサリーなど独自の作品作りにとり組み仲間の絆も自然と深まります。激務から開放され、好きな焼き物や彫刻などに取り組む穏やかで温かい角野さんの人柄も関係するのでしょか、メンバーはみんな温厚です。
 角野さんは、独特な雰囲気を持った魅力的な人です。2年前に念願の工房Gを開設し、「自分の好きなことができる」と明るく言います。三浦市内の材料で製作する「三浦焼」も30年ぶりに復活させ発展させたいと工夫を重ねています。
 当会館で10月24日から31日まで「工房G作品展」を開催します。工房Gメンバーの作品を多くの市民の方にご覧いただければ幸いです。
 



2011/10/14







魅力的な教養セミナー講師、中屋雅之氏

 
 イスラム世界の基礎的なことを学びたい人がいるのではないかと、2009年10月18日、第1回「やさしく 楽しく学ぶ イスラムの世界」を開催しました。当日は64名の方が参加され熱心に学習されました。その後、イスラム文化を3回、キリスト教文化を4回開催しました。わずかな期間に回数を重ね、そのたびに盛況というセミナーは異例です。
9月17日開催した次のアンケートからも講師中屋雅之氏の魅力が分かります。
*以前旅行したトルコなどの歴史的背景が分かり、苦手な世界史が身近に感じられてきました。キリスト教文化、とても興味深いです。「キリスト教巡礼の旅」に行けなかっただけにスライド写真がとても良かったです。
*旅行で見たこと、「あ〜、そうだったのか」と思いをめぐらすことができ嬉しかったです。はっきりした声、話し方、とてもよかったです。
*世界史は受験勉強で大きらいになりましたが、きょうの話はアクビ一つすることなく楽しめました。キリスト教についても知識がなかったのですが少し興味をかきたてられました。画像も珍しいものをたくさん見せていただきました。
 魅力の第一は、世界の文化、宗教、歴史、地理に精通していることです。第
二は海外旅行(添乗暦)の経験豊富なことです。第三は分かりやすく説明することです。中屋氏作成の映像とテンポの良い話し方も興味を引き出します。これらがセミナーの魅力となり盛況が続くものと思われます。
 次回セミナーは11月5日(土)、午前10時開催です。仏教を含めた「世界三大宗教」、その他の宗教や聖地についても説明します。中屋氏が選んだ「一度は訪れたい世界の聖地ベスト10」も紹介します。
 申し込み(824−0683)



2011/ 9/23






坂本龍馬の愛した女 「お龍」

       〜横須賀で晩年を過ごし眠るお龍、
               波乱に満ちた人生を朗読と和楽器で紡ぐ〜

 
 昨年、浅草のアミューズ・ミュージアムで坂本竜馬の愛した女「お龍」をテーマに朗読音楽ライブを開催し好評を博したと、出演された長谷川直子さんから伺いました。ライブ開催に当たっては、書籍や文献をはじめ、坂本龍馬やお龍ゆかりの地、高知、京都、横浜、横須賀で取材を行い準備したそうです。お龍が人生の後半生を過ごし信楽寺に眠る横須賀で開催することが相応しいと、当会館で開催することにしました。 
 激動の幕末に、日本の夜明けを信じて短い生涯を駆け抜けた坂本龍馬。その誕生から175年を経た今、龍馬ブームが沸き起こっています。当時の青年達の世直しの心意気が、多くの人たちの気持ちをつかんで離さないのでしょう。ところで、龍馬は人懐こい笑顔と身分の上下なく接する優しさから女性に好かれたといわれます。
 妻「龍」は京都の美しい女性ですが、龍馬との結婚生活はほんの短いものでした。時代の波に翻弄されながらも国事に奔走する龍馬の帰りをひたすら待ちつづけ、寺田屋では捕吏に追われる夫を命がけで守った女として知られています。
 龍馬を支えた彼女はどんな女性であったのでしょうか。また、龍馬が33歳で刺客に倒れてから、妻のお龍は、66歳で亡くなるまで、どのように暮らしていたのでしょうか。お龍は世間から身を隠し、名前も変えて各地を転々とした末、横須賀の地でひっそりと亡くなったのです。時代のしがらみの中で、自由に、奔放に、そして一筋の愛に生きた女「お龍」。男たちの影で、幕末の時代を生きぬいた女たちもまた、波乱に満ちた人生を送ったのです。
 朗読グループ・スイミーは、女性だけのグループの特色を活かして、幕末の風雲児坂本龍馬を女の視点から朗読と和楽器の演奏音楽で浮き彫りにしたいと考えました。お龍が晩年を過ごした横須賀の地で、龍馬や激動の幕末を彷彿させる和楽器演奏と共に語られるお龍の人生はきっと聴く人を魅了することでしょう。  


2011/ 9/ 9






福島の子どもたちの声に耳を傾けたい

 
 福島の子どもたちは原発事故の影響でつらい日常生活を強いられています。8月17日、その小中学生が「安心して暮らしたい」と政府に訴えている動画を見ました。この福島の子どもたちの声に耳を傾けたいと思います。

*官僚のみなさんへ、わたしたち福島の子どもたちは、原発事故以来ずっと外遊びをしていません。早く除染をしてください。原発事故で避難をする人は学校の友だち、家などを奪われました。責任を取ってください(小学5年生)
*福島の子どもたちがプールにも入れず、マスクをして登下校しているこの状況を安全だと言い張る政府に、私はとても疑問を感じます。今まで法律で決まっていた数値を何十倍にも引き上げて、それが安全だと言われても私には信じられません。そんなやり方は私たち中学生の間でも通用しないでしょう。福島県民よりもお金のほうが大切なのですか?
 大人が勝手につくった原発で、なぜ福島の子どもたちが被曝しなくてはならないのか。なぜこんな辛い目にあわなくてはいけないのか。これほどの事故が起きてもどうしてまだ原発再開を目指すのか。私にはまったくわかりません。このような状況で総理大臣が代わっても良い国がつくれるとは思いません。
 私は6月に転校してとても悲しい思いをしました。友だちも泣いて別れを惜しんでくれました。そして、私の前と後にも何人かの友だちが転校して行きました。こんな風にだんだん皆がバラバラになっていくのは私たちにとって耐えがたく悲しいことです。出て行った人も、残っている人もお互いのことが心配でたまりません。ですから、私たちが学校の友だちとみんなで一緒に安全な場所に避難できるよう真剣に考えてください。そして、皆が避難している間に、学校も、田畑も、森も、山も川も、福島県全域を徹底的にきれいにする計画をたてて、それを実行してください。私の友だちを仲間たちを絶対に誰一人傷つけないでください。私たちが将来、本当に安心して暮らせるように今できる最大限の努力をしてください。よろしくお願いします(中学2年生)
*今年3年生になって、2年生のころ仲がよかった友だちが原発で避難しちゃったので少しがっかりしました。外でも遊べなくなりました。こんな生活が続くなら福島原子力発電所はなくなったほうがいいと思います(小学校3年生)
*今年の夏は去年の夏に比べて少し暑いのに、放射能のせいでプールにも入れず、また外でも遊べません。そのほかにも、宿泊学習が本当は2泊3日だったのに1泊2日になってしまいました。こんなことになるなら、はじめから原子力発電所は動かすべきではなかったと思います(小学5年生)



2011/ 8/26






笑顔で子育てをする環境づくりのために
     親子リトミックなどを検討中です

 
 乳児を育てている母親が、「可愛いが、一日中いっしょにいると嫌になることもある」「夜、寝てくれなくて睡眠不足で疲れてしまう」「離乳食を食べてくれない、成長にかかわるのではないかと心配」などの悩みを抱えています。特に、よその子ができるのに自分の子ができない場合は心配です。
 そんな時、近くに相談できる親やママ友がいる人は助かります。いない人は悩みを一人で抱え込みがちです。当会館ホールで開催してきた親子リトミックに参加していた母親から次の感想が寄せられました。
 「私も娘もサークルに参加するのを毎回楽しみにしています。音楽を通じて我が子と触れ合い、また、たくさんのお友だちと関われることで常に成長を実感できます。先生の子育てアドバイスや相談できることで気持ちも楽になり、元気に楽しく子どもと接することができているなと思います」
 リトミックは、音楽に合わせて体を動かしたり音に反応して自由に表現したりすることで、集中力や自発性、表現性などを養います。また、運動神経も高まり協調性も育ちます。親子で参加できるので、スキンシップもたくさんとりながら楽しみました。しかし、当会館での親子リトミックは、残念ですが、先生に都合がつかなくなり8月から閉鎖となりました。
 子育てにとって大切なことは、同じ子育ての仲間がいることではないでしょうか。また、子育ての経験者や相談できる人も大切です。当会館は子育ての仲間が集まる場所があります。是非、ホールなどを利用して育児や情報交換をしてほしいと思います。当会館としても、子育て環境づくりのための検討を行っています。協力いただける保育経験者の方はご連絡ください。

2011/ 8/12






夏休み 小学生は…

 
 夏休みになると、子どもたちは学校から解放されのびのびとした気分になります。一方、保護者からは子どもが一日じゅう家にいて食事の準備など世話をするため「夏休みはない方がいい、長くてうんざり」という声を耳にすることがあります。過ぎてしまえばあっという間の大切な期間です。
 夏休みは、高温多湿な時期に子どもを学校の計画的な授業などから解放し、心身に休養を与えるために設けられています。また、子どもが長期間の休業日を活用し、学校ではできない好きなことに没頭したり、読書体験・自然体験・社会体験をしたりする良い機会ともなっています。
 生活習慣を身につけるのも必要なことだと思います。子どもが4・5・6年生の夏休みに弁当の作り方を教えたという方の話が印象に残っています。指導したときは時間がかかり大変だったようですが、栄養や嗜好を考えての弁当作りは、献立を考え調理し彩りよく盛り付けるなど、子どもにとって確かな生活力をつけたこととなり大きな成長と言えます。
 3年生のときに洗濯物の畳み方を教えました。小さいうちに教えたことは習慣化してしまえば、あとで「やりなさい!」と口うるさく言う必要がなくなります。今は時間がかかっても後のために時間をかけて体得させてください。という示唆に富んだ意見を目にしました。
 夏休みは学校のように日課表がありません。子どもには自分でよく考えて日課表を作り、有意義に過ごしてほしいと思います。夏休みも健康と安全が第一です。交通事故や危険な水遊びにより不慮の事故にあわないよう家族で話し合い楽しい夏休みにしてください。

2011/ 7/22





元小学校教師からのメッセージ

 
 元小学校教師の山下幸子さんから、次のメッセージとお地蔵さんが送られてきました。当会館としても山下幸子さんの気持ちを受けとめメッセージを紹介し、お地蔵さんを販売いたします。皆様のご理解と協力をお願いいたします。
問い合わせは当会館事務局(046−824−0683)

此の度の東日本大震災では多くの子供達が犠牲になりました。
将来は
  日本の農業・漁業を担う子
  独特の機械工業を担う子
  海産物産業の将来を担う子
 多くの可能性を持っていた子供達であったはずです。東北地方の重要性を皮肉なことに、この震災で改めて知らされた思いです。このような金の卵を多く失ったことは国家的損失とも言えることです。
 教師として、子供達のすばらしさを知らされている私にとってこの事実は大きな衝撃でした。しかし、何もできないという焦燥を感じるばかりです。今は只、亡くなった子供達のご冥福を祈るばかりです。
 一針一針に思いを込めて、お地蔵さんを作りました。皆様にお買い上げいただき、それを義援金として被災地にお届けできれば幸いと思います。御賛同いただけましたら、よろしくお願い申し上げます。       
山下幸子

2011/ 7/ 8





原発事故と子どもの未来

 
 最近、気がかりなことがあります。福島の原発事故による子どもの生活と未来のことです。テレビでは、放射線を浴びないため外に出られず内遊びする子、マスクをつけて外遊びする子の姿が映し出されます。ある学校では数十キロも離れたプールに行き30分ほど泳ぎ帰ります。犠牲になっている子どもの生活に、親や学校は心配と不安がいっぱいです。
 かつて、原子力発電の安全に不安を感じつつも、日本の技術に期待し事故が起きても何とかなるだろうという思いがありました。国や東京電力が絶対に安全と言って進めるからには、事故が起きた場合でも大事にならないよう準備されているのが当然だからです。
 しかし、原発事故が起きてからの対応には誰もが唖然としました。ヘリコプターからの散水、当初の地上からの放水など素人が見ても解決に向かうはずがないと感じました。汚染水処理システムをフランスやアメリカから技術支援を受けての対応には驚きと落胆を覚えました。さらに、次々と放射能による問題が明らかになり解決のめどが立たず国民に不安を与えています。
 「ただちに影響がない」と言う言葉が繰り返されました。この言葉で安心した人がいるでしょうか。何よりも心配は子どもの未来です。子どもの20年後、30年後の健康のことを考えるからです。原発事故で牛を処分して廃業した酪農家が「原発さえなければ」と書き残して自殺した報道には衝撃を受けました。職を失い絶望の中にいる親も多く、親の悲劇は子どもの悲劇となります。
 子どもの安全と未来を築くため、国(行政)や電力会社は情報を明らかにし国民の声を聞く責任があります。学者や専門家の誠意に期待し、政治家には国民の代表として国民のため行動してほしいと思います。原子力発電をどうすべきか、今こそ主権者である国民一人ひとりが真剣に考え発言するときではないでしょうか。

2011/ 6/24





横須賀出身の若きジャーナリストと音楽家を応援

 
 急遽、横須賀出身の若きフリージャーナリスト中村真人さんの教養セミナーと下園理恵(メゾソプラノ)小泉耕平(ピアノ)さんのコンサートを当会館で開催することにしました。
*教養セミナー「ベルリンの壁」とは何だったのか?
 7月9日(土)午後2時開催。ベルリン在住10年、一時帰国する中村真人さんが「壁を克服した街 ベルリンの過去と現在」をテーマに、豊富な写真や現地で出会った人々の実話を通してベルリンの過去と現在を語ります。
 ベルリンの壁とは、冷戦の真っただ中にあった1961年8月13日に東ドイツ政府によって建設されました。一つの街がある日突然コンクリートの壁で分断されたことで何が起きたのでしょか。今年の8月、壁が築かれてから50年を迎えます。1989年11月10日に壁が破壊され市民の歓喜の様子がマスコミで大きく報道されました。歓喜の瞬間はいかにして訪れたのでしょうか。現在の状況はどうなっているのでしょうか。ベルリンの街に魅せられた中村真人さんの話を聴きにきませんか。
*コンサート「横須賀出身の2人が美しく奏でる夢の世界」
 7月16日(土)午後2時開演。浦賀小・中、横須賀市立総合高校出身の下園理恵さんと鴨居小、上の台中、大津高校出身の小泉耕平さんがユニットを組んで定期的にコンサートを開催することにしました。ユニット名はイル ソーニョ(夢)です。東京で演奏活動しているお二人が、地元の方にも美しく奏でる夢の世界を届けたいと思い立ったのがきっかけです。毎回テーマに沿った作品を取り入れた美しい音楽を届けたいと張り切っています。
 第1回は、「祈り」がテーマです。東日本大震災をはじめ今の社会状況に痛みを感じ、少しでも市民の方の癒しになるようにと決めたそうです。プログラムは、アベマリア・涙そうそう・浜辺の歌・夏の思い出・月の光・水の精・ノクターン第17番などです。多くの人に愛され癒される名曲です。
横須賀出身の若きジャーナリストの教養セミナーと地元横須賀で美しい音楽を届けるイル ソーニョのコンサートに期待し応援したいと思います。


2011/ 6/10





「石田泰尚ヴァイオリンコンサート」アンケートより
  〜運営にご理解と協力をいただき感謝いたします〜

 
○ふだんは、子連れで行けるコンサートや観劇に行くことがありますが、近場でなく遠くに出かける必要もあり値段もかかるので大変です。今回ふれあいコンサートを知り近くて安くてこんなに素敵な生の演奏が聴けてとても感動しました。繊細で情熱的で心がとても熱くなり力をもらった気がします。小4と小2の子どもたちも一緒に参加して子どもたちは弾く真似をしたりDVDを購入したりして心に残っています。
○前回の混雑で1階からという事でしたが日陰でありみんなちゃんと並んでの入場で良かったです。年老いている私には少々現代風というか難しい曲でしたがその美しさが充分伝わりました。出掛けて来ないとよりおいてけぼりになってしまうので、こうしてすばらしい曲が聴けることを心から感謝しています。設営されて下さる皆様、勿論お二人に感謝を捧げます。
*「問題は反響の悪さでヴァイオリンの美しい音色(高音)が響かず残念でした」「除湿ぐらい入れたらどうでしょう」など、会場のホールについてのご指摘をいただきました。コンサートホールとは異なりさまざまな市民が利用する多目的ホールです。ただ、音響は元N響のヴァイオリニストやヤマハの専門家に診断を依頼したところ意外と響きが良いとの評価をいただいています。マイクを通さない生の音が好評です。冷暖房等については音が大きいため演奏中はオフにしています。鑑賞いただく方には服装等に留意いただければ幸いです。
 教育会館ふれあいコンサートは、三浦半島地区の市民に生の音楽を身近で気軽に親しむ機会を提供し地域文化の発展に寄与することを目的としています。 現在、市民が演奏家とふれあい気軽に生の音楽を楽しむ場となっています。音楽は市民みんなのものです。スタッフはボランティアです。市民の力でいっそう親しまれるコンサートにしたいと思います。
 鑑賞された方から匿名でスタッフにお茶代としてお心付け(5万円)を頂戴しました。運営にご理解と協力をいただき感謝いたします。教育会館公益事業にありがたく使用させていただきます。 (「石田泰尚ヴァイオリンコンサート」報告はこちらです)

2011/ 5/27




もりか絵本原画展えほんができるまで
 「ちまちゃんとこくま」の魅力と作家もりかさん

 
 子どもは絵本が大好きです。今回は、子どもの夢がつまった「ちまちゃんとこくま」の絵本ができるまでの原画を展示します。もりかさんは、2007年MOEイラスト・絵本大賞で準グランプリを受賞。「ちまちゃん」シリーズの他に4ページ絵本の「ピジカのうみ」をMOE紙面で発表しています。
作家もりかさんの描く絵本の魅力を探るため、2011年MOE5月号より抜粋しました。

*愛らしい「ちまちゃんとこくま」を描く動機や思いは何ですか。
 姪が小さいときにピンクが大好きだったんです。お話を思いついたときは彼女のことを考えていました。最初に描いたちまちゃんは現実感のない子どもだったんですが、描いていくうちに人格を作らなきゃってなって、姪の話を思い出して肉付けしていきました。姪の思い出を入れることによって、だんだんと人間っぽくなっていったんです。

*子どものときのもりかさんは、どんな子でしたか。
 絵を描くのが一番好きでした。画家である父のアトリエの外壁が落書きの解放区になっていて、白いチョークで食べ物ばかり描いていました。別に誰に見せるというわけでもなく、頭の中にあるイメージが形になるのがうれしくて、どこでも何でも描いちゃう子でした。絵の中に登場するちまちゃんの色や柄も女の子らしさを引き立てています。裁縫好きのお母さんの影響があるようです。

 もりか絵本原画展では、もりかさんが紙粘土で製作したちまちゃんたちのおしゃれでかわいい人形やラフスケッチも展示しますのでご覧ください。

(もりか絵本原画展案内はこちらです)

2011/ 5/13





節電のために何ができるか・・・検討するよりまず実行

 
 東電は、昨夏のピーク時の電力消費量を基準にすると、原発事故により、今年は2500万キロワット(34%)の供給不足に陥る可能性があると発表しています。政府も電力不足に対応するため、企業や国民に協力を呼びかけています。この機会に、国民一人ひとりが原発をどうするかなど電力について根本的に考えることが必要です。
 当面は、まず節電を出来ることから実行に移すことが大切です。当会館としても、次の点を実行することにしました。
1 照明箇所の削減と照明時間の短縮
 照明箇所を必要最小限にすることにしました。昼間など出来る限り蛍光灯を点けないで仕事をしています。その結果、今までが必要以上に照明を使っていたことが分かりました。
2 エレベーターの使用中止
 節電のため使用中止のお知らせをエレベーターに張りました。もちろん足の不自由の人や荷物を運ぶときは利用しています。
3 ホール、会議室の利用時間を早める
 8月は利用時間を一時間早めることにしました。「サマータイム」です。効果はごくわずかかもしれませんが、照明時間が一時間減るので確実に節電できると思います。来年は6・7・8月を予定しています。
4 冷房の稼働時間の短縮と温度設定の調節
 以上、節電について話し合い実行することにしました。当会館利用者のご理解と協力をお願いいたします。家庭でも節電が必要です。まず出来ることから実行したいものです。

2011/ 4/22




美しきトランペットの響きを東日本被災地へ

 

今こそ「一人はみんなのために、みんなは一人のために」

 3月11日の大震災から4週間、いまだに安否不明者が1万7千余人と出ています。被災地ではライフラインが復旧せず、きびしい生活を強いられています。福島第一原発事故は依然として深刻で不安です。
 大震災から3日後、神戸の南京街近くでは、いち早く高校生が街頭に立ち「阪神淡路大震災では全国の皆さんに助けていただきました。今度は私たちが支援するときです」とカンパを呼びかけ、子どもから大人まで次々とカンパする光景が見られました。
 横須賀商工会議所では、ところどころに義援金のカンパ箱が置いてあり、職員は電灯や暖房のない事務所で仕事をしていました。自分には何ができるか、次の呼びかけに応じ、できることから実行してみたいと思います。

○買い溜め買い占めはやめましょう。
(被災地への流通を最優先に考えてください!)
○なるべく車の運転は控えて歩きましょう。
(救援活動にもガソリンは必要です!)
○暖房器具も極力使用しないようにしましょう。
(被災地に灯油を回しましょう!)
○電気を節約しましょう。(計画停電で被災地以外にも被害が)
○個人的に物資を送りつけないでください。
○募金をしましょう。(義援金が一番よい支援になるとのことです)

 教育会館として何ができるか、少しでも東日本被災地の力になりたいと思い教育会館チャリティーコンサートを開催することにしました。チケット代はすべて義援金とします。4月29日、公益財団法人横須賀三浦教育会館と三浦半島地区市民の気持ち、美しきトランペットの響きを東日本被災地に届けたいと思います。
 今こそ「一人はみんなのために、みんなは一人のために」みなさまのご理解と協力をお願いいたします。


2011/ 4/ 8




東日本大震災により亡くなられた方のご冥福と

 

   被害を受けた皆様に心よりお見舞い申し上げます

 2011年3月11日の東日本大震災から二週間を迎えました。連日、テレビや新聞で報道される地震と津波の悲惨な状況とその恐ろしさが次第に明らかになり被害は増大しています。寒さの中でライフラインが壊滅され水・食料すら手に入れることができずきびしい生活を強いられている人もいます。さらに、原発事故による危険がいっそう恐怖と不安に陥れています。
 親戚の家へ避難しようと言ったため、娘さんが家の外に出て濁流に飲まれ亡くなったと自責の念にかられている母親、一緒にいて妻を助けられなかったと言い無念の涙を流す夫など、悲劇としか言いようのない報道には胸が痛みます。
 一方、自らの家族も被害にあいながらも、医療品不足の中で体力の限界まで医療活動を続ける医師と看護師の姿には切なくも感動を覚えます。「どこの店にも大行列で物は不足し、電気も水もない状況でしたが不思議に思いやりはあふれていました。お互い気遣い食料を買うときには後ろに並んでいる人数を確認して商品をかごに入れました」と言う高校生。小学生「肩もみ隊」の活動。
 福島第一原発の現場で、放射能の危険と向き合い懸命に活動する方には安全を祈り感謝と敬意を表します。現在、絶対安全と言われ生活してきた周辺住民の方々は、身の回りのものもほとんど持たず避難しなければならず、先が見えず不安にかられています。悲痛な農家。そんなとき、専門家の「想定外でした」と言う言葉には、違和感と憤りを感じる人もいるのではないでしょうか。
 当会館でも、このように大きく長く揺れた地震は初めてのことです。職員は驚き呆然としましたが、エレベーターに閉じ込められている人がいないかなど確認しました。対応には反省すべき点も多く今後に生かしたいと思います。
 東日本大震災により亡くなられた方のご冥福と被害を受けた皆様のご健康をお祈りし、一日も早く復旧することを願うものです。


2011/ 3/25







横須賀市PTA協議会を紹介します。

 

   〜今こそ、学校・保護者・地域の連携が大切です〜

 横須賀市PTA協議会は、当教育会館に事務所を置き市内73校のPTA活動の向上、また教育問題等の調査・研究を行い教育環境の改善を行っています。同時に、各学校一つひとつのPTAでは解決できない共通課題等を調整し、お互いに交流しながら解決の道を探しています。
 子どもたちを取り囲む環境は、日夜変化しています。PTA協議会を構成するメンバーは当教育会館に参集し、激しく移り変わる時代に対応すべく、学校、そして子どもたちとどう向き合っていくのか考え取り組んでいます。その中で、今、重点的に力を入れている活動が二つあります。
 一つは、学校図書館の活性化と図書館ボランティアの養成です。教育委員会、図書館等と連携し、「学校図書館ボランティア養成講座」を開講し、また講演会等も開催。読書と学習の場として、子どもたちに欠かすことのできない学校の図書室を活気ある場所にし、またボランティアの方々が本の修理や読み聞かせに活躍できるよう、さまざまな活動をしています。
 もう一つは、現在子どもたちの間に急速に広まりつつある携帯電話、インターネットに関する諸問題への取り組みです。携帯電話によるいじめ等のトラブルやサイバー犯罪に子どもたちが巻き込まれるのを防ぐためには、まず保護者がその実情と対処法を学ぶ必要があります。そのための講習会を市内の全小・中学校において無料で行うため、PTA協議会の中に内部講師を養成しています。これから2年間かけて、全校で講習会を開催していく予定です。IT(情報技術)は日進月歩、保護者の勉強会も続いています。
 この二つの取り組みだけでなく、市内73校、3万2000人を越える子どもたちを取り巻くさまざまな課題と向き合い取り組み成果を上げています。今こそ、学校・保護者・地域の連携こそが問題解決にとって大切です。


2011/ 3/11







ますます大切 保護者と教師の連携

 

        〜教育相談事例から〜

 教育会館は公益目的事業の一つとして、『親と子の教育相談室』を開設しています。子育てや学校のことなどで不安や悩みを持つ相談者の「話したい・聞いてほしい」を受けとめて、相談員は〔グチのお相手いたします/一緒に考えましょう〕を基本に、良き話し相手となるよう応じています。
 毎年、子育てを中心にして学校の対応・いじめなど様々な内容の相談が電話・来室で寄せられます。相談対象者は小学生低学年の男子が多く、相談者は圧倒的に母親です。が、最近では孫を心配する祖母からの相談も目立ちます。事例からは、周囲に相談相手がなく子育てに一人で悩んでいる若い母親像と、保護者による強い学校・教師批判の二点が、特に浮かび上がってきます。
 家庭・学校での気になる行動や性格そして交友関係などに関する相談からは、子どもの扱い方(特に男子)に自信がなく、夫の協力が得られずに一人で悩み続けている、母親への支援の必要性を感じます。担任への相談を遠慮している母親もいます。担任が保護者の相談を受けとめて安心材料を提供するなど、ちょっとした情報交換や具体的な対応で解決につながるケースもあるので、保護者の不安や心配を受けとめた、学校・教師の保護者支援の姿勢が大切と思われます。
 一方、担任の指導や学校の対応に対する不信・不満から、責任と処分を厳しく追及する事例もあります。学校側が保護者の疑問や不満に対して誠意ある対応をすべきなのは当然ですが、子どもを中心に考えた解決が重要であり、例えば学級の問題を共に考え担任を支援する(学級経営支援)、経験の浅い若い教師を支援する(育てる)など、保護者側にも学校・教師支援の姿勢がほしいものです。
 教育相談を通して改めて強く感じるのは、子どもを中心にすえた保護者と教師の連携の大切さです。元気な保護者と元気な教師は、子どもにとって何よりの存在でしょう。両者による相互支援=連携が、ますます求められていると感じます。


2011/ 2/11







絵画を見るのが楽しくなるセミナー

 

        ギリシャ神話にまつわるヨーロッパの名画

 美術館では、ゴッホ・マネ・モネなど印象派の絵画には日本人の多くが興味関心をもって足をとめます。ゴッホは広重の模写をし、モネは北斎「富嶽三十六景」をもとに描いた作品を残しています。印象派が浮世絵に惹かれ影響を受けたからでしょうか。
 私たちにとってなじみの薄いギリシャ神話や聖書を題材としたヨーロッパの名画も数多くあります。レオナルド・ダビンチやボッチチェリの作品を見ても、その根底にある物語を知らなければ芸術に対する理解は表面的なものに終わってしまいます。少しでもギリシャ神話や聖書に関する知識があればどんなにか絵画を見る楽しみが広がることでしょう。
 2月19日に開催する教養セミナー(無料)、第5回「やさしく 楽しく学ぶ イスラムの世界」では、ギリシャ神話をテーマにした名画の数々を取り上げ解説します。絵画を見るのが楽しみになるセミナーです。最新のルーマニア、ブルガリア、バルト三国とサンクトペテルブルグの映像も紹介いたします。
 講師の中屋雅之(まさし)氏は、世界の文化、宗教、歴史、地理にも精通し、これまで300回を超える海外ツアーに同行。現地での詳しい解説、国内でも各地で様々な講演を行っています。日本旅行業界のツアーコンダクターイヤー準グランプリも受賞。著書に「イスラム世界を知る」「ヨーロッパの教会とキリスト教世界」があり、旅好きの多くの方から添乗員しか書けない実践的解説書として支持されています。
 旅好きな方はもちろん、先生方にも参加をお薦めいたします。


2011/ 1/28







人間としての魅力の源泉

 課題や悩みがあるとすぐにお宅に伺いたくなる先輩がいました。話をしていると心豊かになり帰りには元気が出てきます。もちろん、子どもや親、教師仲間からも慕われました。その源泉はどのようにして培われたのでしょうか。かつて、「人間としての教師の魅力」と言うタイトルの中で次の文を残しています。

 人間性が豊かで人間としての魅力も十分な教師が大勢いるのに、生徒の目から見ると必ずしもそうではない、その原因は何でしょう。教育一筋で申し分ない教師がいます。次は、その教師との問答です。
「先生はたまには、音楽会や演劇鑑賞会におでかけですか」
「ないですね、別にきらいではないのですが」
「小説なんかお読みになりますか」
「読まないですね。学生時代はよく読みましたが、最近はさっぱりです」
「では、映画なんかいかがですか」
「とてもとても、忙しくてそんな暇ありませんよ」
「・・・・・・・・・」
 この教師は、人間としての魅力の源泉である自分の感性を豊かにする機会を、いつ持つのでしょうか。

 東京へ落語を聴きに通い、話術を磨きつつ多くのことを学んだという話を聞いたことがあります。音楽、美術、落語、演劇、映画、読書など、たくさん見たり聴いたりしたことが人間としての魅力の源泉になっていたようです。芸術と文化を愛し、平和と子どもの幸せを求めて創造的に教育実践した先輩の姿が思い出されます。


2011/ 1/14







2010年度 新たな公益事業を開催して

 公益財団法人移行へのとりくみに追われた一年でした。移行認定を申請し、10月に認定され12月から公益財団法人横須賀三浦教育会館として出発をすることができ、2010年は記念すべき年となりました。公益事業については、市民の期待に応えるべく「親と子の名曲コンサート」「子どもリコーダー教室」「気質から個性へ 子どもたちの絵の世界」など、新たに開催しました。
 第1回「親と子の名曲コンサート」は、横須賀出身、加羽沢美濃さんのピアノ演奏です。演奏は聴くものを魅了し、親子で感動を共有したとの声が寄せられました。当日は、協力をいただいた音楽事務所社長の高嶋氏(ヴァイオリニスト高嶋ちさ子さんの父、ビートルズ初代担当ディレクター)が来館しコンサート企画のアドバイスをしていただきました。また、温かくさわやかなに話す加羽沢さんと会う機会にも恵まれ、多くのことを学ぶ機会を得ました。
 「子どもリコーダー教室」は、子どもにリコーダーの楽しさ、豊かな表現力を味わってほしいと考え、指導には、現職の教師と退職した経験豊富な教師にお願いしました。その結果、一人ひとりが確実に上達しリコーダーの楽しさを味わうことができました。このことは、講師の子どもに対する愛情と力量ある指導の成果といえます。
 教育会館美術展「気質から個性へ 子供たちの絵の世界」を開催しました。作品はアトリエQの協力によるものです。子どもたちの興味関心が作品にのびのびと描かれていました。指導した先生は、「子供が絵を描くことは、心にある感情と知的好奇心を育てるのに最適」と言っています。
 新たな公益事業は、成果と課題が明らかとなり今後に生かすことができます。


2010/12/24







 公益財団法人認定は 新たなる出発

 当会館の前身である横須賀教育会館が建設されたのは1963年8月です。建設と同時に公益法人として維持運営する方針を立てました。そして、神奈川県教育委員会の許可を得て財団法人横須賀教育会館となったのが1964年4月です。
 公益法人新制度に対しては、2010年10月29日の第27回神奈川県公益認定等委員会において、当会館が公益財団法人としての認定基準に適合すると認められ神奈川県知事に答申、11月24日に認定書が交付され、12月1日から公益財団法人横須賀三浦教育会館として生まれ変わりました。

 新制度における公益法人は、より豊かな公益事業の活動が求められます。市民の声を聞き期待に応えたいと思います。当会館の公益事業は次の通りです。
1 青少年の健全育成活動、豊かな情操を育む機会の提供 (公益事業1)
 青少年の健全な発達を図るため、体験活動を豊かにし、創造力や自然を愛する心を育て豊かな情操を養う事業(親と子の自然かんさつ会・くふうする工作教室・科学工作教室・親と子の名曲コンサート・朗読音楽ライブ・リコーダー教室・親と子の教育相談室)
2 地域の教育、文化及びスポーツ振興のための企画と運営 (公益事業2)
 市民が生の音楽を身近で楽しめるコンサートや美術展、教育会館セミナーなどを主催することによって、地域住民の教養と文化の向上に資する事業(教養セミナー・教育会館ふれあいコンサート・美術展、写真展・防災訓練・童謡・愛唱歌を楽しむ会・ヨガ教室)
3 地域の教育文化振興のための施設貸与と支援 (公益事業3)
 地域における自主的な教育文化活動やスポーツ活動を支援するため、市民が気軽に利用できるようホールや会議室の貸し出しを行なう事業(当会館施設の貸与)

 今後も、さらに公益事業の充実を図り親しまれる地域の教育会館にしていきたいと思います。公益財団法人認定は、横須賀三浦教育会館の新たなる出発です。


2010/12/10


公益財団法人 横須賀三浦教育会館