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「教育会館60周年記念
山下伶 クロマチックハーモニカコンサートより
〜エルクンバンチェロ〜」
2024.9.15開催
お知らせ
10月11日「事務局雑感」更新。「60周年記念コンサートの感想」。
「工房G第12回作品展」お知らせ。
「第98回教育会館ふれあいコンサート」お知らせ。 「名画セミナー」お知らせ。「第97回教育会館ふれあいコンサート」お知らせ。
「2024年度 年間予定表」更新。
「会館施設利用案内ポスター」
更新は通常第2、第4金曜日に行います。
*当会館事業の受付は、月〜金曜日
(9:00〜17:00)です。
(9:00〜17:00)です。
第13回名画セミナー キュレーター林綾野さん
ゴッホの名画《ひまわり》を学ぶ
ゴッホと言うと、中学生の美術の授業で、ゴーギャンと口論の末に自ら左耳を切り取る「耳きり事件」や拳銃による自殺の件を聞き、恐ろしいというイメージが残り作品も好きになれませんでした。大人になって、メトロポリタン美術館でゴッホの「糸杉」を観る機会に恵まれ、その色彩と大胆な筆致に考えが一変、ゴッホの作品を観るため美術館に足を運ぶようになっていました。
1888年2月、ゴッホは南フランスのアルルに向けてパリを出発します。そこで画家仲間との共同生活を計画し、指導者として敬愛する画家ポール・ゴーギャンを招待しました。《ひまわり》はゴーギャンの到着を待ちながら、その部屋を飾るために描かれたものです。
このゴッホが制作した花瓶に挿された《ひまわり》をモチーフとした油彩の絵画は、7点が制作されたことが広く認められており、このうち6点が現存しています。今回の林さんの話は、ゴッホの心情と芸術性に寄り添い作品を分かりやすく解説され、理解納得できたようです。参加者からは、
☆ 今回でより深くゴッホの事を知りました。ゴッホとゴーギャンの仲が興味深いですね。本物のひまわりを見に行きたくなりました。
☆美術情報や、展覧会で知られすぎているゴッホの「ひまわり」の解説でも、新たな鑑賞の仕方を話してくださる林キュレーターは流石です。
☆同じ構図の「ひまわり」の絵を不思議に思っていました。ロンドンナショナルギャラリーやアムステルダムのゴッホ美術館の「ひまわり」等見ましたが、見分け出来ればと思っていた疑問が解けました。
最後のスライドに、ひまわりは「信仰心」「愛」の象徴でもあったという文字が映し出されました。これも何故か考えてみたい課題となりました。なお、少し映されたアルルの葡萄畑で農作業する人々の様子を描いた美しい「赤い葡萄畑」も強く印象に残っています。ゴッホの生前に売れた唯一の作品で、ゴッホの内面の情熱と表現力が凝縮された作品とも言われています。