ギャラリー
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幼少時代、カンボジア内戦で両親ときょうだい4人を失い、強制労働と大虐殺を生き 抜いた元難民の主婦が、壮絶な体験を語り、平和と命の尊さを訴える。1975年にポ ル・ポト派が侵攻し、農村での強制労働と大虐殺の中で暮らした。野ネズミやトカゲ、 バッタなどを食べて生き延び、地雷原を越えてタイ国境の難民キャンプに辿り着き、日 本に避難した体験を語る。
講 師 久郷ポンナレットさん(Kugo Ponnareth) ☆日 時 2009年10月17日(土)午後2時〜午後4時 (受付開始 午後1時30分) ☆場 所 横須賀三浦教育会館 2階ホール
【入場無料】 申込不要 主催/三浦半島地区教育文化研究所・(財団法人)横須賀三浦教育会館 問い合わせ . 046−828−1477 後援/横須賀市教育委員会・三浦市教育委員会・逗子市教育委員会・葉山町教育委員会
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市民教養講座「色のない空」
市民教養講座「色のない空」・感想(抜粋)
☆矛盾だらけの政治思想や無意味な足の引っ張り合い、不安定な国際情勢、未だ数多ある独裁国家や劣悪で非衛生的は生活環境の中で生きる何憶、何十憶もの幼児たち・・・それらをただ嘆くのではなく、明確な意思と目的をもって立ち上がる必要性をとても強く感じた。彼女が冒頭に行った「罪を憎んで人を憎まず」を受け入れようとするきっかけをこの講義でもらった。(20代・女性)
☆今、ポル・ポト派の裁判が始まっているが、当時の本質がきちんと洗い出され、二度と悲劇が起こらないようになって欲しい。(60代・男性)
☆ポル・ポトの所業については、ある程度の知識はあったものの、実際に体験(幼少期)した者の話は写実性があった。逆境の中で「生き抜く力」には感動した。アウシュビッツで生き抜いたフランクフルの「夜と霧」を思い出した。(70代・男性)
☆10歳の記憶がかくも凄まじくよみがえるものか。それ程、過酷な体験であったからこそだと思います。お辛い体験をよくぞ語っていただけたと、心をうたれました。(50代・女性)
☆つらい記憶をたどりながらのお話で、胸が痛みましたが、それ以上に、人が人を支える大切さ、人を人とも思わない残虐さをともに考えました。自分が生きてきた時代に起こったことに目をそむけず、学び真実を知ることが明日の平和を守ることにつながるのだと感じています。(50代・女性)
☆苦しい記憶を思い起こしながら話してくださり、感謝です。何度も涙を押さえながら語ってくださったこと、その勇気、思いに感動です。突然に両親、きょうだいを奪われ、生きのびたこと、きっと平和を語る使命が託されたのですね。本を読んでみたいと思います。(50代・女性)
☆多くの家族の方が殺されながらも、「憎しみを取り払うのには、憎しみを捨てること」という心境に達したことをすごいと思ったし、今の世界の情況でも、この思想が必要ではないかと感じた。(60代・男性)
☆自分が普通に小学生として暮らしていた時期に他の国では大量虐殺が行われ、家族が離ればなれになっていた事を知り、大変驚きました。今も内戦など他国では起こっていますが、本当に悲しいことです。今回、ポンナレットさんからのお話を伺って、大切な事、忘れていた事、とても沢山の事に気付かされました。(40代・女性)
昨年の講演は、カンボジア内戦での壮絶な体験が中心でしたが、今回は、難民として来日後の体験を中心に語ります。難民定住促進センターでの生活、16歳で小学校4年生、習慣の違いからのトラブル、住み込みで働きながらの夜間中学、差別の砂漠、結婚、35歳で高校生。そして05年秋、カンボジアで虐殺された人々を「安らかに眠らせてあげよう」と慰霊の旅へ。元ポル・ポト派の村で雑木林に埋められた人骨を掘り起こし、合同慰霊の儀式。「憎しみの連鎖を断ち切ること」を自らに課して、平和への願いを語ります。
久郷ポンナレットさんPart.2 「断とう 憎しみの連鎖」
〜〈カンボジア虐殺〉を越えて〜 報告
市民教養講座・感想(久郷ポンナレットさん)
2010.10.23 順不同・抜粋
☆自分の国にも、人々が心の中の悪魔にとりつかれ、国民全体が間違った方向へ突き進んだ時代があったこと。なぜあんなにも"変"な方向へ進んでしまったのか。止められなかったのか。ずっと平和な時代に生きることができて、平和じゃない状態を知らないけど、だからこそ事実くらい、知れることは知らなくてはいけないということを最近になって思いはじめたところです。素敵な声と、美しい日本語が印象的でした。
(20代女性)
☆今年4月、カンボジアへ行き、ベン・メリア遺跡を訪ねました。2万個の地雷が埋められていたとのこと。その地雷跡に木を植えてありましたが、まだ1mそこそこの幼木でした。内戦がつい最近まであったのだと、実感しました。今日、ポンナレットさんの話をうかがい、カンボジアで出会った子どもたちの笑顔を思い浮かべました。平和の尊さ、生きていることの素晴らしさを改めて考えさせられました。ありがとうございました。いつまでも世界中の子どもたちが幸せでありますように。(70代男性)
☆語りづらいお話を、心を込めて話してくださいましてありがとうございました。2時間ではとても語りつくせない内容で、まだまだ聞きたいことが沢山あります。私は、カンボジア・バッタンバンで2年弱、ボランティアをしていたのですが、平和なカンボジアのイメージしか持っていません。日本に住んでいても同様に、昔の戦争の話は母から伝え聞くのみです。体験していないものの、さらに伝え広めていく必要性を感じています。
(40代女性)
☆カンボジアの困難を直接経験され、それを乗り越えられた方の生の声を聞かせていただき大変勉強になりました。平和のありがたさ、人間として生きるうえでの意志の強さの大切さ、支え合う人と人とのつながりの大切さ、自ら努力すること、教育の大切さ等、あらためて気づかせていただきました。これからもご活躍を祈っております。ありがとうございました。(40代男性)
☆今日は熱い思いを伝えて下さり、ありがとうございました。私は、一人娘を育てている最中です。母親の姿を見て子どもが立派に育つ、そして色々な方々に支えられて、人間は心が成長していくetc、ゆっくりとした時間の中で平和の大切さ、命の大切さをじっくり考えることができました。これから私が出来る事って何だろう? 今育てている娘を心豊かに育てる事、そして小学校の教諭として仕事をしているので、その教え子たちが心豊な子に育つ手助けをしていきます。(50代女性)
☆平和ボケの日本人にとってポンナレットさんのお話は大変ショックでした。危機的状況の中を生きてこられたからこそ平和の尊さを語れるのだと思います。これまでカンボジアの状況については、他国の内戦と傍観者的に見ていましたが、考えを改めさせられました。平和の尊さを今一度考え直さなければいけないと痛感させられた講演でした。ポンナレットさんのますますのご活躍をお祈りします。(60代男性)
☆辛い実体験をやわらかい口調で語られ、心に強く響くものがありました。今、娘12歳、教え子は10歳、ポンナレットさんの体験に耐えられるとは思えません。お話を聞いて、人間らしく生きるための教育の重要性、平和の大切さ、そして政治に無関心であってはならないことを痛感しました。とても有意義な講演でした。(40代女性)
公益財団法人 横須賀三浦教育会館